The raws were pulled (real-time) from: https://ncode.syosetu.com/n4830bu/116/

周囲の評判はともかく、赤ちゃん向けの白黒絵本のページだけはできあがった。それに満足しながら、秋の気配が強まってきた大通りをルッツと二人で手を繋いで帰宅する。

Aside from the reputation of the surroundings, only a black and white picture book page for babies was created. Satisfied with that, she went home on the main street where the signs of autumn were strengthening.

「膠(にかわ)作りは冬支度の後になるから、先に子供向けの聖典作りに戻りたいと思うんだけど」

「また木版画にするのか? 紙の方が簡単そうじゃねぇ? マインでもできるんだし」

“ Glue ( Nika ) Making children after winter preparations, children first I want to go back to making a scripture for you. “

読書の秋のうちに本を作りたいと思いながら、わたしがルッツにそう言うと、ルッツは軽く首を傾げた。

ルッツの言う通り、厚紙を切って原版を作るのはそれほど難しくはなかった。わたしにもできるのだから、それほど力は必要ないのである。

“Will you make a woodcut again? Isn’t it easier to use paper? Is it possible with Mine?”

「うん。本文に関しても、カッターで切り取って文字を書くようにすれば、鏡文字にする必要はないもんね。文字の数が少ない絵本だったら、これでも大丈夫だと思うよ。……カッターをもう少し注文しなきゃいけないけどね」

特注になるので、デザインカッターは少々お値段が高くなってしまうのだが、木版画をしようと思っても彫刻刀のような道具を揃えなければならない点では同じだ。

I wanted to make a book in the fall of reading, but when I told Lutz, Lutz lightly leaned.

「初期投資にお金がかかるのは当然だから、仕方ないよね」

「……マインが前に言っていた通りだな。新しいことをしようと思ったら、金がかかるって。そのために貯めておいた金なんだから、いいんじゃねぇ?」

As Lutz said, it was not difficult to cut the cardboard to make the original. Because I can do it, I don’t need much power.

いずれは基本文字の活字を作って活版印刷に移りたいと思っているが、印刷に使おうと思ったら、かなりたくさんの活字がいる。活字を作るためには細かい細工が必要になるし、金属で活字を作ろうと思ったら、今以上にお金がかかるので、もう少し後のことになるだろう。

「ハァ……。グーテンベルクさんにはまだまだ届かないなぁ」

“Yeah, if you cut the text with a cutter, you don’t have to use it as a mirror text. If it’s a picture book with a small number of letters, I think that’s fine … … I need to order a little more cutter. ”

「誰だよ、それ?」

「わたしにとって神にも等しい所業を成し遂げた偉人だよ。わたしの目標。……今はできるところから改良していくしかないけどね。ルッツは何か改良して欲しいところある?」

Because it becomes a custom order, the design cutter is a little expensive, but it is the same in that you need to prepare tools like a sword even if you want to make a woodcut.

「印刷する時に紙を押さえておくような道具って何かないか? ちょっと気を抜いたら、紙がすぐにずれるし、指はインクで汚れるし、インクはなかなか落ちねぇし、結構困る」

ルッツは貴族を相手にする商人の見習いだ。身嗜みに気を付けていなければならないのに、職人と同じように手を汚しているのは非常にまずい。

“It’s natural that initial investment costs money, so it can’t be helped”

灰色神官に任せてしまうという手段もあるが、ルッツ自身が「マインが考えた物はオレが作る」ということにこだわっている。そうなると、なるべく汚さない方法を考えるしかない。

「うーん、『ガリ版』印刷の枠だけでも先に作れば、かなりマシになると思う」

“… just as Mine had said before. It would cost me money if I wanted to do a new thing. Isn’t it okay because I’ve saved the money for that?”

「ガリバン? 何だ、それ?」

「えーと、版に穴を開けて、インクを塗って印刷するのを『孔版』印刷って言うんだけど、『ガリ版』印刷はその一種ね。『ガリ版』印刷では木枠や網で紙を押さえるから、それがあると手は汚れにくくなると思う。えーと、こんな感じ」

At any point, I would like to make a basic letter type and move on to typographic printing, but there are quite a lot of type letters if I want to use it for printing. It takes a little work to make a type, and if you want to make a type with metal, it will cost more than it is now, so it will be a little later.

わたしは書字板を取り出して、その場に立ち止まると図を描き始める。ぎょっとしたルッツに「ちょ、マイン! せめて、端に寄れ」と引っ張られて、通りの端に移動した。

鉄筆を動かしながら、わたしはルッツに説明する。

“Huh … I haven’t reached Gutenberg yet.”

「紙が置ける大きさの木の台にこんな感じで開け閉めできる木の枠が付いてるの。木枠と台は蝶番で留められてて、木枠には網の枠がはまってるんだよ。印刷の時は、この台に紙を置いて、版紙を置いて、枠を下ろして固定した後、網の上からインクを付けるの」

「へぇ。木と網でできるなら、何とかなるか?」

“Who is that?”

原紙とやすりを除けば、それほど複雑な作りではないので、一番簡単な物ならば多分ルッツにも作れると思う。自作に自信がないのは網のついた枠くらいだ。

「ルッツ、簀を作る時にお願いした細工師さんって、今、仕事を注文しても大丈夫かな? 植物紙工房の大きい簀作りは終わった?」

“For me, I am a great man who has done the same work as God. My goal …. I can only improve from what I can do now.

「……それは旦那様かマルクさんに聞かないとわからねぇな」

「寄って聞いてみる?」

“Is there any tool that can hold down the paper when printing? If you get rid of it for a moment, the paper will slip away, your fingers will get dirty with ink, and the ink will not fall off easily.

ちょうど見えてきたギルベルタ商会を指差し、わたしとルッツは中に入っていった。

仕事がほとんど終わりかけのようで、一部では片付けも始まっている。流れるような動きではあるが、慌ただしさを感じる店内でマルクを発見した。

Lutz is an apprentice merchant who deals with aristocrats. It’s very bad to get your hands dirty like a craftsman even though you have to be careful about your personal taste.

「マルクさん」

「あぁ、マインとルッツではないですか。御用でしたら、奥の部屋で伺います」

There is a way to leave it to the gray priest, but Lutz himself is particular about “I make what Mine thought.” Then you have to think about how to keep it as dirty as possible.

店の方で話をするのは邪魔だと言うことで、マルクに奥の部屋へと通される。奥の部屋ではベンノが帳簿か何かを確認していた。

「ベンノさん、明日マルクさんをお借りしていいですか? 簀桁を作ってくれた細工師さんに注文したい物があるので、工房へ一緒に行って欲しいんです。植物紙工房の依頼って終わってますか?」

“Well, I think it would be a lot better if you just created the” Gari “print frame first.”

簀桁作りでお世話になった細工師は、ベンノの紙漉きの工房ができたことで、大きな簀桁も作ることになったと聞いている。さて、今は手が空いているだろうか。

「注文した分は一応全て納品されたはずだ。今度は何を作るんだ?」

“Gullivan? What is it?”

「網を張った枠です」

わたしの答えにベンノが不可解そうに首を捻った。

“Well, I’m talking about making a hole in a plate, painting it with ink, and printing it as” stencil “, but” gully “printing is a kind of that. I’ll hold down the paper, so it will make my hands harder to get dirty.

「は? 網だと? 一体何に使うんだ?」

「インクを使う時に、ルッツの手を汚さないために使うんです」

I took out the writing board and stopped drawing to begin drawing. I was moved to the end of the street by being pulled by a bit of Lutz, “Cho, Mine!

「全くわからんな」

そう言いながらベンノは説明を求めてルッツに視線を向けた。ルッツは先程説明したにも関わらず、わからないと言うようにゆっくりと首を振った。

I explain to Lutz while moving the iron brush.

「まぁ、いい。マルクには伝えておく。時間はどうだ?」

「……わたし、フェシュピールの練習に来るように、とロジーナに言われてるから、午前中は神殿に行きたいんですけど、午後からで大丈夫ですか?」

“There is a wooden frame that can be opened and closed like this on a wooden base that can hold paper. The wooden frame and the base are hinged, and the wooden frame is attached to the wooden frame. When printing, place the paper on this table, place the printing paper, lower the frame and fix it, then apply ink from the top of the net. ”

「午後の方がこちらの都合は良い。では、明日」

次の日の午後、昼食を終えたわたしとルッツはギルベルタ商会に行き、マルクも一緒に職人通りの細工師の工房へと向かった。

“Hey. What can I do if I can do it with trees and nets?”

「こんにちは」

「……またお前らか」

Except for the base paper and the file, it is not so complicated, so I think that the simplest can probably be made in lutz. It is only a frame with a net that I am not confident in my work.

眉間にくっきりと皺を刻みこんだ、ものすごく嫌そうな顔の細工師に出迎えられた。客相手にその顔はないだろう、と思ってしまうくらいの嫌そうな顔だ。

「まさか、また簀(す)か? やっと終わったのに、納期が厳しい仕事は勘弁してくれ」

“Lutz, isn’t it okay for the craftsman who asked me to make a kite to order a job now? Is the plant paper studio finished making a large kite?”

よほど工房向けの大きめの簀(す)を作るのが大変だったようだ。げんなりとした表情の細工師と穏やかな笑顔のマルクを見比べながら、わたしは手を左右に振る。

「あの、違います。今回お願いしたいのは木枠です」

“… I don’t know if I don’t ask my husband or Marc”

「木枠? それは木工工房に頼め」

散れ、と言わんばかりに手を動かしながら、細工師が視線を扉に向ける。

“Stop by and ask?”

「いえ、ただの枠じゃなくて、こういう感じで木枠に紗(しゃ)……えーと、絹糸を網状に張ってほしいんですけど、できますか? 目はそれほど細かくなくても良いんです。紙がずれたりよれたりしないように押さえるために必要なので」

わたしは石板を取り出して、作ってほしい網の枠の図を描く。細工師はきつく目を細めて、しばらく図を睨んでいたが、仕方なさそうな息を吐いた。

_ Pointed to Gilberta Chamber of Justice, I and Lutz went inside.

「……できなくはない。面倒だが」

「お願いしちゃっていいですか?」

The work seems to be almost over, and some parts have been cleaned up. Although it was a flowing movement, I found Marc in the shop where I felt busy.

「手間はかかるが、金払いは良いからな。簀(す)以外の仕事なら、いいだろう」

「よろしくお願いします」

“Mr. Marc”

網を張った枠を作ってもらうことにした。できあがったら、ギルベルタ商会に届けてもらう契約で、マルクがサインする。

「マルクさん、あと、もう一箇所。鍛冶工房に寄っていいですか? この間のカッターを追加注文したいんです。あと、ローラーについて相談したいです」

“Ah, aren’t you Maine and Lutz? If you’re looking forward, we’ll ask you in the back room.”

厚紙で版を作るつもりなら、デザインカッターは複数必要になる。文字を切り抜くわたしとルッツの分、それから、ヴィルマの分は準備しておきたい。

それから、均一にインクを塗るなら、やはりローラーが欲しい。しかし、わたしが知っているのは、ゴムローラーとスポンジローラーだ。代用できそうな物があるだろうか。なければ布を巻いておけばいいと思うけれど、使い心地はどうだろう。

Marc is taken to the back room by saying that it is in the way to talk at the store. In the back room, Benno was checking books or something.

「マイン、あの小さな刃物は一体何に使うものですか?」

「紙を切るのに使うんです。細かい切れ目を入れるにはナイフでは大きすぎるものですから」

“Can I borrow Benno-san and Marc-san tomorrow? I have something to order from the craftsman who made the girder, so I want you to go to the workshop together. Is your request finished? “

「なるほど」

鍛冶工房に注文に行って、デザインカッターを2つ追加注文する。ヨハンがいい笑顔で引き受けてくれた。自分の技術を余すところなく使える注文で非常に楽しいらしい。

The craftsman who helped me with making the girder has heard that Benno’s paper-making workshop has been created, so he has also made a large girder. Now, are you free now?

「それから、ローラーが欲しいんだけど……」

「どういうものだ?」

“Your order should have been delivered for now. What will you make this time?”

わたしは図を描いて見せて、用途の説明をする。ゴムやスポンジについては説明しても首を傾げられるだけだ。

「筒状の物で、転がすことによってインクを付けるのか。また変わった物を注文してきたな」

“A frame with a net”

「こういう取っ手が付いてて、転がしてもガタガタしない筒状の物が欲しいの。表面に布を巻き付けたら、インクはつくと思うから、素材に関しては任せます」

ちょっと弾力があって、インクが付着する素材があればいいけれど、なければないで何とかなるはずだ。

¡Benno twisted his neck in a mysterious way.

「……わかった。それだけなら、別に難しくない。できたら、またギルベルタ商会に持っていけばいいんだな? 任せておいてくれ」

鍛冶工房を出たところで、マルクと分かれてわたしとルッツは家に帰る。

“What is the net? What is it used for?”

「残る問題は絵だよねぇ。厚紙を切って、版を作って刷ったら、影絵のような感じになると思うの。デザインカッターのお陰で少しは細い線も残せるけど、ヴィルマに絵の描き方を工夫してもらうしかないかな」

「何か手本になるものがあれば、かなりやりやすいとは思うぜ? オレ、マインの説明だけ聞いてもよくわからねぇからさ」

“When you use ink, you use it to keep Rutz’s hands dirty”

わたしは、なるほど、と頷いた。確かに見たことがない物をいくら説明されてもすぐには理解できないだろう。

「ん~、だったら、参考になるかどうかはわからないけど、わたしが作ってみようか?」

“I don’t know at all”

「え? マインが? 大丈夫か?」

顔を引きつらせたルッツが不安そうにわたしを見る。デフォルメした絵を一度描いただけなのに、一体どれだけわたしの絵に関する評価は低いのだろうか。これでも、美術の成績はだいたい4だったのに。

While saying so, Benno looked to Lutz for an explanation. Lutz shook his head slowly, saying that he did n’t understand, even though he explained earlier.

「ヴィルマの絵を元に描くから大丈夫だよ。失礼な」

最後まで心配そうにわたしを見ていたルッツと井戸の広場で分かれて家に帰ったわたしは、早速ヴィルマの木版画を参考にして、女神の輪郭を描き、影絵のように煤鉛筆で黒白に分けてみた。シンプルだけど、木版画よりは見やすい気がする。

“Well, let me tell Marc. How about time?”

「結構いいんじゃない?」

ただ、これはやはり日本人としての感性が残るわたしの目で見ての感想なので、ここで受け入れられるかどうかはわからない。繊細で写実的な絵を称賛するここでは、影絵っぽいものはシンプルすぎて拒否される可能性もある。

“… I want to go to the temple in the morning because Rosina tells me to come to practice Feshpil, but is it okay in the afternoon?”

次の朝、わたしはヴィルマに見せられるように、微妙だった版画と自分が描いた影絵をバッグに入れた。ヴィルマに渡せるようにデザインカッターと煤鉛筆も準備してある。

「おはよう、ルッツ。絵はこんな感じにすれば、どう?」

“This is more convenient in the afternoon. Then tomorrow.”

迎えに来たルッツに、昨日描いた影絵のような女神様を見せてみた。不安そうだったルッツは軽く目を見開いて、まじまじと絵を見た後、ホッとしたように息を吐いた。

「これなら、まぁ、いいんじゃねぇ? 木版画よりは見やすいと思う」

The next afternoon, after lunch, I and Lutz went to the Gilberta Chamber of Commerce and Marc also headed to the craftsman’s workshop.

「よかった。これで何とかならないか、ヴィルマに相談してみる」

午後からわたしは微妙だった木版画と自分が描いた影絵、それから、デザインカッターと厚紙を持って孤児院へと向かった。ヴィルマに会いに行く時はロジーナがお伴だ。

“Hello”

「マイン様、ようこそいらっしゃいました」

食堂のテーブルにわたしは木版画の絵を置いてヴィルマにそっと差し出した。ヴィルマはそれを手にとって、困惑したように眉を寄せる。

“… you are again”

「マイン様、これは……?」

「ヴィルマの絵はとても繊細で、板を彫らなければならない木版画になると、こんな感じになってしまうのです。これでは、せっかくのヴィルマの絵の良さが失われてしまうでしょう? ですから、別の方法で作れないかと思い、考えてみました」

greeted by a craftsman with a very unpleasant face, engraved with a spear clearly in his eyebrows. It ’s an unpleasant face that makes you think that the customer does n’t have that face.

わたしはそう言いながら、影絵の方を差し出した。本職に見せるのは少し躊躇ってしまうが、見せなければ先に進まない。

「板を彫るよりは手軽にできると思います。ただ、芸術の中でも絵を得意とするヴィルマの意見を伺いたくて……」

“No, again 簀 ( You ) ? Please take care of the hard work. “

ヴィルマはわたしの影絵を見て、小さく息を呑んで、目を見開いた。

「……こちらはマイン様が?」

It ’s hard to make a large 簀 ( S ) It seems. I waved my hand to the left and right, comparing the gentleman with a gentle expression and a gentle smiling mark.

「はい。ヴィルマの絵を参考にして、白と黒だけで紙を切って作るならこんな感じになるという見本で作ってみたのですけれど、どうかしら? 今までの絵とはずいぶん変わると思うのだけれど、その、雰囲気はわかるかしら?」

ダメかな? と思いながらヴィルマに尋ねると、ヴィルマはふるりと頭を振って、嬉しそうに茶色の瞳を輝かせた。

“That’s not right. What I want this time is a wooden frame”

「初めて見ました。この方法で作ってみたいと存じます。私が新しい手法でどこまでできるか挑戦してみたいのです」

「では、ヴィルマにこのカッターと煤鉛筆を贈ります。以前に渡した紙で色々試してみてくださいな。こちらは本番用の厚紙ですわ。一枚目ができたら刷って、また様子を見てみましょう」

“Wooden frame? Ask a woodworking workshop.”

目を輝かせて影絵に魅入るヴィルマに、わたしは持ってきた道具を下賜して、使う時の注意点を述べた。ヴィルマのことだ。きっとすぐにわたしよりずっと素敵な絵を描いてくれるだろう。

ヴィルマが新しい手法に試行錯誤している間、わたしは厚紙に字を書いて、版紙を作っていた。

Makers turn their eyes to the door, moving their hands as if they were scattered.

一度作ったせいか、仕上がりが速かったヨハンがデザインカッターとローラーを届けてくれると、今度はルッツと二人で、書いた文字を丁寧に切り抜いていく。ちまちまとした細かい作業だが、これを印刷すれば本になるのだと思えば、頑張れる。

そして、ヴィルマの絵ができるより先に、細工師に頼んでいた網の枠ができてきた。そこで、ルッツの家に行き、ラルフとジークに頼んで、ガリ版印刷の木の台と網がはめられる枠を作ってもらうことにした。

“No, it’s not just a frame, but in a wooden frame like this ] ( Sha ) …… Well, I’d like you to put the silk thread in a net shape, but can you do it? The eyes don’t have to be so fine because they are necessary to hold the paper so that it doesn’t slip or twist. ” ]

「一体どういうのがいるんだ?」

「こういうの! ルッツの手を汚さないように必要なの。お願い、お兄ちゃん達」

I take out the stone board and draw a diagram of the frame I want to make. The craftsman narrowed his eyes and held a picture for a while, but exhaled.

わたしは紙に設計図を描き、細かくサイズを描き入れたものを、二人にバーンと突きつけた。

設計図は仕事柄よく見ているようで、ジークとラルフはそれに目を通すとすぐさま作り始める。軽い打ち合わせと共に、板や釘を取り出してきた。

“… I can’t do it. It’s cumbersome.”

「こんなもんか?」

「すごい、お兄ちゃん達! ピッタリだね」

“Can I ask you?”

さすが木工職人見習い。ずれがない。あっという間に網が綺麗にはめられる木枠ができあがった。

わたしが褒めると、ラルフがフンと鼻を鳴らして「ルッツが商人らしくなるように、オレだって職人らしくなってるからな」とルッツをからかうように見る。

“It takes time, but it’s good to pay money. 簀 ( S ) Other than that, it would be nice. “

「じゃあ、次はこっちの台を作ってくれよ、職人」

むすぅっと頬を膨らませたルッツの言葉に、二人は肩を竦めて軽く笑いながら、作業を再開した。

“Thank you very much”

「あ~、これじゃあ、合わないや。ルッツ、あっちの板を持ってこい」

「これは丁寧に磨いておけよ。お前が使うんだろ? 変なささくれが残っていると怪我するからな」

I decided to make a frame with a net. Once completed, Marc signs with a contract to be delivered to Gilberta.

「二人とも人使い荒いって、ったく」

相変わらずルッツは使われているけれど、一時のようなピリピリとした雰囲気は消えていたことに、少し安堵の息を吐く。

“Mr. Marc, there is one more place. Are you sure you want to stop by the blacksmith workshop? I want to order additional cutters during this time. Also, I would like to talk about the roller.”

「ジークお兄ちゃん、木枠に網を固定できるように、これも付けて」

ジークに頼んで木枠にトンボも取りつけてもらう。トンボは木枠に網を固定するための部品だ。金属製で涙滴型をしていて、枠にネジ止めして回転させることで網の着脱をする。額縁などの裏板を留めるための部品と言えば、わかりやすいだろうか。

If you intend to make a plate with cardboard, you will need multiple design cutters. I want to prepare for me and Lutz, and then for Vilma.

そして、木枠と台を蝶番で留める。台の上には5ミリくらいの厚みの板を設置してもらい、印刷時に紙の位置を合わせられるようにしてもらう。

予想以上に短時間で印刷するための台が仕上がった。

Then, if you want to apply ink uniformly, you still want a roller. But I know the rubber roller and the sponge roller. Is there something that could be substituted? If you don’t, you can wrap the cloth, but what about the comfort?

「あ、ありがとう、兄貴達。その、助かった」

改めて家族にお礼を言うのは恥ずかしいのか、ちょっと照れたようにルッツがそっぽ向く。言われたお兄ちゃん達も困ったような顔をして、視線を逸らした。

“Mine, what do you use that little knife for?”

「これぐらい、大したことねぇし」

「そうそう。ただの小遣い稼ぎだからな」

“I use it to cut paper. A knife is too big to make fine cuts.”

わたしだったらトゥーリにハグして、最大限感謝を身体で示すが、この兄弟にとってはこれが精一杯なのだろう。全く会話がない状態からはずいぶん進歩したと思う。

わたしが生温かく見守っていると、視線に気付いた三人が、うっ、と小さく息を呑んだ。

“I see”

「マイン、あんまりこっち見るな!」

そんなところで声が揃う辺り、兄弟だなぁ、とわたしは更に生温かい目になってしまう。

Go to the blacksmith workshop and order two additional design cutters. Johan took over with a good smile. It seems to be a lot of fun with an order where you can use all your skills.

「ルッツ、マインを送って来い!」

「そうだ。オレはこっちを片付ける!」

“I want a roller …”

「行くぞ、マイン!」

やたらと息の合った兄弟の連携で、わたしはすぐさまルッツの家から連れ出されてしまった。心温まる兄弟のやり取りをもっと見ていたかったのに残念だ。

“What is it?”

「マイン、にやけてないで考えろ。これで全部揃ったか? あとはヴィルマの絵だけだよな?」

ルッツが強引に話題を変えてくる。よほど兄弟間のやり取りについては、蒸し返されたくないらしい。

I draw a diagram and explain the purpose. You can only tilt your neck if you explain about rubber and sponge.

わたしは本を作る上で必要な物を色々と思い浮かべてみる。紙はできた。インクもできた。文章の版紙もできた。ローラーもできた。印刷のための台もできた。これで、ヴィルマの絵が完成すれば、本の中身は仕上がる。

「ねぇ、ルッツ。余裕があるなら、表紙にするための紙を作ってよ。押し花を間に挟んだ紙を表紙にしたいの」

“Isn’t it a cylindrical object that gets inked by rolling? I’ve ordered another one again.”

「あぁ、あれか。綺麗だもんな。じゃあ、明日はあいつら連れて森へ行ってくる」

全ての準備が整って、ヴィルマの絵を待つだけの状態になり、午後は図書室でどっぷり読書に浸れるようになった。

“I want a cylindrical object that has a handle like this and won’t rattle even when rolled. I’ll leave the cloth to the surface, so I think it will get ink, so I’ll leave it to you for the materials.”

昼食を終えて、さぁ、今日も読むぞと意気込んだ時、ヴィルマの絵ができたと孤児院の子供からギルが伝言を受け取って、部屋に入ってきた。

「マイン様、版紙ができたってさ。頼みもあるから、マイン様に版紙を取りに来てほしい、ってチビ達が言ってるんだけど」

If there is a material that is a little elastic and has ink attached to it, it should work, but it should be somehow.

ギルの言葉にわたしはパァッと目の前が明るくなっていくのを感じた。版紙ができたということは、印刷に取りかかれるということだ。

「ギル、昼食の後は印刷の準備をして欲しいと工房に伝えてくださる? ロジーナ、孤児院へ行きましょう」

“… I understand. If that’s all, it’s not difficult. If I can do it, should I bring it back to Gilberta?”

「マイン様、落ち着いてくださいませ。孤児院にまだ神の恵みが届いておりませんわ」

「……そうでしたね」

When I left the blacksmith workshop, I and Lutz went home with Marc.

孤児院との昼食時間に差があることを思い出して、わたしはすとんと椅子に座り直した。

ギルが小さく笑いながら、「チビ達が工房にやってきたら、オレが教えに来るから、マイン様は祈りの文句でも覚えて待ってればいいさ」と言って、わたしに神官長から出された課題のことを思い出させる。

“The problem that remains is the picture. If you cut the cardboard, make the plate, and print it, it will feel like a shadow. Thanks to the design cutter, you can leave a little thin line, but in Vilma I have no choice but to devise how to draw “

そわそわしながら、わたしはギルに言われた通りに祈りの文句の暗記に努めた。これは秋に騎士団からの要請があった時に使われる文句で、いつ要請があるかわからないので、今から完璧に覚えておくように、と言われたものだ。

……あ、儀式用の衣装もどうなってるか、進行状態を聞きに行かないと。

“I think it would be pretty easy to do something that would serve as an example. I just don’t know just the explanation of Mine”

子供達の食事が終わったという知らせを受けて、わたしはロジーナと一緒に足取り軽く孤児院へ向かった。

孤児院に入ったばかりの食堂で、ヴィルマはいつもの穏やかな笑顔ではなく、少しばかり緊張した面持ちで待っていた。テーブルにはA5サイズの紙が置かれている。

I was asking. No matter how much you explain something you have never seen, you will not immediately understand it.

「見せて頂いてもよろしくて?」

「はい、どうぞご覧ください」

“No, I don’t know if it would be helpful, but could I make it?”

丁寧に切られた版紙は繊細なヴィルマの絵の特徴を残しながらも、シンプルに線が整理されていた。

「まぁ!」

“Huh? Are you mine? Are you okay?”

ロジーナが軽く目を見張って、感嘆の声を上げる。

闇の神が光の女神と出会った場面で、切り抜きの多い方が闇の神、白を多く残してはいるけれど、髪の影や衣装の皺が見事に表現されているのが光の女神だ。すぐにでもインクを入れて、完成形を見たくなった。

Lutz, who pulled her face, looked at me with anxiety. How much is my evaluation of my paintings low even though I can draw a deformed picture once? Even now, my art grade was about 4.

「……素敵! すぐに印刷してみましょう。ギルには準備してもらうように言ってありますから」

ロジーナに版紙をもってもらって、わたしは即座に工房へ行こうと立ち上がった。

“It’s okay because I draw based on Vilma’s picture. Excuse me.”

「あ、あのっ、マイン様!」

「どうかしたの、ヴィルマ?」

When I came home after splitting Lutz and the well square, which was watching me worried until the end, I immediately drawn the outline of the goddess, referring to the woodcuts of Vilma, and a pencil like a shadow I divided it into black and white. It is simple but feels easier to see than woodcuts.

重大決心をしたような表情でヴィルマがわたしを見つめる。何度か小さく唇を動かした後、胸元で指先が白くなるほど力を入れて指を組み合わせ、震える声で問いかけた。

「わ、私も工房にご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか?」

“Isn’t it nice?”

「わたくしは構わないけれど、大丈夫ですの?」

ヴィルマは男性が苦手で、孤児院から出たくなくて、工房にも顔を出すことはないと聞いていた。子供達の様子は気になるけれど、怖くて足が竦むのだ、と。

However, this is an impression that I still see as a Japanese sensibility, so I don’t know if it will be accepted here. Here, admiring delicate and realistic pictures, shadow-like objects are too simple and may be rejected.

「殿方は苦手なのは変わっておりませんけれど……印刷すればどんな風になるのか、気になって、気になって、何も手につかないのです。木版画では思ったような結果にはなりませんでしたし、これも新しい手法ですから、どんな結果になるかわからなくて」

木版画の仕上がりがわたしにとっては微妙だったけれど、ヴィルマにとってはかなり不本意な結果だったらしい。細密に黒で質感を出すわけではなく、紙を切って、影絵のようにシンプルな絵を作りだすのは、ヴィルマにとって初めてのことで、結果が気になるのは非常によくわかる。

Next morning, I put a subtle print and my own shadow in my bag so that Virma could see it. Design cutters and pencils are also prepared for delivery to Vilma.

だが、ヴィルマの心の方は大丈夫なのだろうか。工房に行けば嫌でも灰色神官達がいて、顔を合わせることになる。成人男性が怖いと言っていたヴィルマに耐えられるのだろうか。

「マイン様と一緒なら心強いのですけれど……」

“Good morning, Lutz. How about painting like this?”

ヴィルマが躊躇いながらも、そう言った瞬間、わたしの中でヴィルマを心配する気持ちが吹っ飛んだ。代わりに、使命感がぶわっと湧き上がってくる。

「わたくし、絶対ヴィルマには殿方を近付けませんわ。一緒に参りましょう」

I showed Lutz who came to pick me up, like a shadow goddess drawn yesterday. Lutz, who seemed uneasy, opened his eyes lightly, looked seriously and exhaled.

「マイン様、本来は側仕えが主に殿方を近付けないようにするのですけれど?」

ロジーナの呆れたような声が割り込んできたけれど、そんなことはどうでもいい。ヴィルマがほんのちょっとでも孤児院の女子棟から出る気になったということが大事で、わたしが頼りにされているということが一番重要なのだ。

“Well, isn’t this good? I think it’s easier to see than woodcuts”

片手で胸元を押さえている不安そうな笑みを見せるヴィルマの手を軽く引くようにして、わたしは食堂の奥の階段を下りて、裏口からマイン工房へと向かう。

……ヴィルマはわたしが守るんだ! 頼りになるところ、見せなくっちゃ!

“It was good. I would consult with Vilma to see if this would work.”

張り切った瞬間、わたしは階段で足を踏み外し、ヴィルマに抱き上げられて事なきを得た。

「大丈夫でございますか、マイン様!?」

From the afternoon, I went to the orphanage with a subtle woodcut and my own shadow, and a design cutter and cardboard. Rosina accompanies you when you visit Vilma.

「え、えぇ」

「……マイン様、張り切るのは結構ですけれど、落着きを失ってはなりませんよ」

“Mine, welcome you”

ニッコリと笑ったロジーナのお小言が、さくっと胸に刺さった。

I placed a woodcut picture on the table in the cafeteria and gently presented it to Vilma. Vilma takes it and puts his eyebrows in a confused manner.

“Mine, is this …?”

“Virma’s painting is very delicate, and when it comes to woodcuts that have to carve the board, this is what it looks like. Will it lose the goodness of Virma’s painting? So, I thought it would be possible to make it in another way. ”

I gave out the shadow drawing while saying so. I’m a little jealous of showing it to my job, but I can’t move on without showing it.

“I think it’s easier than carving a board. However, I want to ask Vilma’s opinion, who is good at painting in art …”

Wilma saw my shadow, took a small breath and opened his eyes.

“… Mine, are you here?”

“Yes. I tried to make a sample that would look like this if it was made by cutting only paper in black and white with reference to Virma’s picture, but how about it? Do you understand the atmosphere? ”

Is it bad? When she asked Virma, she shook her head and joyfully lit her brown eyes.

“I saw it for the first time. I want to make it this way. I want to challenge how far I can do with a new method.”

“Let’s give Burma this cutter and a pencil. Try it out with the paper you gave you before. This is a piece of cardboard for production.

To Vilma, who is fascinated by the shadows with his eyes shining, I gave the tools I brought and pointed out the precautions when using them. It’s about Vilma. It will surely draw a much nicer picture than me.

While Vilma was trial and error in the new technique, I was writing letters on cardboard and making paper.

Johan, who was quick because it was made once, delivered the design cutter and roller, and this time with Lutz, he carefully cut out the written letters. It’s a lot of work, but if you think it’s a book if you print it, you can do your best.

And, before the painting of Vilma was made, the frame of the net that the craftsman asked was made. So, I went to Lutz’s house and asked Ralph and Sieg to make a frame that could be fitted with a gully-printed wooden stand and net.

“What is there?”

“Like this! It’s necessary not to get Rutz’s hands dirty. Please, brothers”

I drew a blueprint on paper and struck the two with a finely drawn size.

The blueprint seems to look good at work, and Siek and Ralph start making it as soon as they look at it. Along with a light meeting, I took out the plates and nails.

“What is this?”

“Wow, my brothers! Perfect!”

As expected, apprentice woodworker. There is no gap. A wooden frame with a beautifully fitted net was created in no time.

When I gave up, Ralph screamed and looked like she was teasing Lutz, “Lutz is like a merchant, I’m like a craftsman.”

“Now, please make this platform next, craftsman”

The two resumed their work, laughing lightly and laughing at Lutz’s words, with their cheeks bulging.

“Oh, that’s not right. Lutz, bring that board over there.”

“Please polish this carefully. You’re going to use it? I’ll get hurt if there’s a strange bite remaining”

“Both people are rough and ugly”

Although Lutz is still used, the chilly atmosphere disappeared for a while, and a little relieved.

“Sieg brother, add this to fix the net in the wooden frame”

Ask Sieg to have a dragonfly attached to the wooden frame. A dragonfly is a part for fixing a net to a wooden frame. It is made of metal and has a teardrop shape, and the mesh is attached and detached by screwing it onto the frame and rotating it. Is it easy to understand parts for fastening the back plate such as a picture frame?

And the wooden frame and the stand are hinged. A board with a thickness of about 5 mm is installed on the table so that the paper can be aligned during printing.

A stand for printing in less time than expected was completed.

“Thank you, brothers. That helped me.”

Is it embarrassing to thank the family again? The elder brothers who were told also looked in trouble and diverted their eyes.

“That’s a big deal”

“That’s right, I’m just making money”

If I was hugging Turi and showing my greatest thanks to the body, this would be the best for this brother. I think it has improved a lot since there was no conversation.

When I was watching warmly, the three people who noticed my eyes suddenly took a small breath.

“Mine, don’t look so much!”

I get a warmer feeling that I’m a brother in the area where the voices come together.

“Lutz, please send me the main!”

“Yes, I’ll get rid of this!”

“Let’s go, Mine!”

I was immediately taken out of Lutz’s house by the cooperation of my brothers who had a good breath. It’s a pity that I wanted to see more of the heartwarming brother’s interactions.

“Mine, don’t be shy, think about it. Did you get everything right now? Isn’t it just Virma’s picture?”

Lutz forcibly changes the topic. It seems that I don’t want to be reheated about the exchanges between my brothers.

I think of various things that I need to make a book. Paper was made. I made ink. I also made a letter board. I also made a roller. There was also a stand for printing. Now that the Vilma picture is complete, the book is complete.

“Hey, Lutz. If you can afford it, make a paper to make it the cover. I want to make the paper with the pressed flowers in between.”

“Oh, that’s beautiful. Well, tomorrow we will take them to the forest”

All the preparations were made and I was just waiting for the painting of Vilma, and in the afternoon I was able to immerse myself in reading in the library.

After finishing lunch, when I was eager to read today, Gill received a message from an orphanage child and came into the room saying that she had a picture of Vilma.

“Mine-sama, I’ve made a paperboard. Because there is a request, Chibi and others say I want Mine-sama to come to pick up the paper.”

In Gill’s words, I felt that my eyes were brightening. The fact that the paper was made means that it is ready for printing.

“Gill tells the workshop that you want to get ready for printing after lunch? Rosina, let’s go to the orphanage”

“Mine, please calm down. The grace of God has not yet reached the orphanage.”

“… That was right”

I remembered that there was a difference in lunch time with the orphanage, and I sat back on the chair.

Gill laughed a little and said to me from the priest, saying, “When Chibi arrives at the workshop, I will come to teach, so Mine will be able to remember even prayer words and wait.” Remind them of the issues that have been issued.

While frustrating, I tried to memorize the words of prayer as Gill told me. This is a phrase used when there is a request from the Knights in the fall, and since it is not known when there is a request, it was told to remember perfectly from now on.

…… Oh, I have to go to hear the progress of the ceremonial costume.

Upon receiving the news that the children’s meal was over, I walked with Rosina to the orphanage.

In the cafeteria that just entered the orphanage, Vilma was waiting with a slightly tense face instead of the usual gentle smile. A5 size paper is placed on the table.

“Are you sure you want me to show you?”

“Yes, please have a look”

The carefully cut version of the stencil was arranged with simple lines, while retaining the characteristic features of delicate Vilma paintings.

“Wow!”

Rosina lightly gazed and screamed.

In the scene where the god of darkness meets the goddess of light, the one with many clippings has left the god of darkness and a lot of white, but the shadows of the hair and the habits of the costumes are beautifully expressed. Goddess of light. I immediately wanted to put ink and see the finished shape.

“… Nice! Let’s print it right away, because Gil tells you to prepare”

When Rosina got the paper, I stood up to go to the workshop immediately.

“That’s Mine!”

“What did you do, Vilma?”

Vilma stares at me with a seriously determined expression. After moving the lips several times, I combined my fingers and asked them with a trembling voice.

“Would it be ok for me to be with the workshop too?”

“I don’t care, but are you okay?”

Vilma was not good at men, didn’t want to leave the orphanage, and heard that he wouldn’t face the workshop. I’m worried about the children, but I’m scared and crouched.

“I haven’t changed what I don’t like, but … I’m curious about what it will look like when I print it, I’m curious, and I can’t get anything. It was not a result, and this is a new technique, so I don’t know what the result will be. “

The woodcut finish was subtle for me, but it seemed quite unwilling for Vilma. It’s the first time for Vilma to cut a piece of paper and create a simple picture like a shadow, rather than giving it a fine black texture.

But is Virma’s heart okay? If you go to the workshop, even if you don’t like it, there are gray priests and you will meet each other. Will it be able to withstand Vilma, an adult man said he was scared?

“I feel reassured with Mine, but …”

ヴ ィ ル While Virma crawls, the moment I say so, my feelings of worry about Virma blew out. Instead, a sense of mission rises.

“I will never get close to Virma. Let’s come together.”

“Mine-sama, do you want to keep the side service close to the Lord?”

Rosina’s amazed voice has interrupted, but that doesn’t matter. It’s important that Vilma feels a little out of the orphanage girls’ wing, and the most important thing is that I’m relying on it.

«Like Virma’s hand, holding an uneasy smile holding the chest with one hand, I go down the stairs at the back of the cafeteria and head to the main workshop from the back door.

… I will protect Vilma! I have to show you where you can depend!

張り切った瞬間、わたしは階段で足を踏み外し、ヴィルマに抱き上げられて事なきを得た。

「大丈夫でございますか、マイン様!?」

「え、えぇ」

「……マイン様、張り切るのは結構ですけれど、落着きを失ってはなりませんよ」

ニッコリと笑ったロジーナのお小言が、さくっと胸に刺さった。