The raws were pulled (real-time) from: https://ncode.syosetu.com/n4830bu/671/
一度に繋がった記憶のせいで頭がぐらんぐらんしているし、フェルディナンドと同調していたせいか、ひどく下町の家族が恋しくてならない。一体フェルディナンドに何が起こっているのかよくわからないけれど、ぎゅーしてくれるのは非常に珍しいことなので、便乗してわたしも背中に手を回す。その途端、フェルディナンドがビクッとしてバッと離れた。
Because of the memories that were connected at one time, my head was messed up, and because I was in sync with Ferdinand, I had to miss my down town family. I don’t really know what’s going on in Ferdinand, but it’s very unusual to squeeze, so I take a piggyback and turn my hand to my back. At the same time, Ferdinand left with a bang.
「何をするつもりだ?」
そんな嫌そうな顔で言わないでほしい。だいたい、それはこちらのセリフだと思う。わたしの目覚めと同時に抱きしめてきたのは一体誰なのか、と問いただしてもいいのだろうか。一瞬そう思ったけれど、余計なことを言ったらどうでもいい言い争いが始まるだけだし、頭が動かない今のわたしでは全く勝ち目がない。
“What are you going to do?”
「フェルディナンド様だけぎゅーして落ち着くのはずるいと思うので、わたくしが落ち着くまでぎゅーの延長を要求します」
「……延長だと?」
‘Don’t say that with such an unpleasant face. I think that’s about this line. Is it okay to ask who was embracing at the same time as my awakening? I thought so for a moment, but if I say something extra, it’s just a start to a dispute, and now I don’t move at all.
「同調した上に記憶が一気に繋がったので、頭の中も感情的にもぐちゃぐちゃなのです」
問いただすのを止めて自分の要望を述べた結果、わたしはものすごく嫌そうな顔をしたフェルディナンドからぎゅーの延長を獲得した。ここでようやく周囲を見回す余裕ができて、未だに礎の間にいることと、片膝を立てて座るフェルディナンドに抱え込まれていることがわかった。道理で体が冷たくないわけだ。
“Since Ferdinand just wants to settle down and relax, I will ask for an extension until I settle down”
「よいしょっと……」
ぎゅーしやすいように少し体を捻って、フェルディナンドの背中に手を回した。慣れた匂いと人の温もりが心地良いけれど、フェルディナンドの鼓動がとても速くて、心なしか呼吸も浅い気がする。
“… Is it an extension?”
「……こうしている内に落ち着きますよね」
「私は全く落ち着かぬ」
“Because I was in sync and my memories were connected at once, I was messed up in my head and emotionally.”
溜息混じりの声と共に引き剥がされそうな気配を察知したわたしは、背中に回した手に急いで力を入れてしがみついた。
「落ち着かないのはフェルディナンド様にもまだまだぎゅーが足りないせいです、きっと。いっぱいぎゅーしていいですよ」
As a result of stopping asking and expressing my request, I got an extension of Gyu from Ferdinand, who had a very disgusting face. I finally found that I could afford to look around, still being in the corner, and being held by Ferdinand sitting with one knee up. It doesn’t make sense to be cold.
「そういう意味ではない」
フェルディナンドは疲れ切った声で面倒くさそうに言うくせに、わたしの背中にまわされた片方の腕に力を込め、もう片方の手でわたしの髪をいじり始めた。絶対にぎゅーが足りないくせに相変わらず素直ではない。
“Good …”
「じゃあ、どういう意味があってフェルディナンド様からぎゅーしてきたのですか?」
「……あれは……突然同調を切った上に、いくら呼びかけても全く目覚めなかった君が悪い」
I twisted my body a little to make it easy to go and turned my hand to Ferdinand’s back. The familiar smell and the warmth of the people are pleasant, but Ferdinand’s heartbeat is very fast and I feel that my heart and breathing are shallow.
本当に嫌そうな声でそう言われた。今度こそはるか高みに続く階段を上がっていたのではないか、とフェルディナンドは気が気ではなかったらしい。
「……わたくし、それほど危険な状態だったのですか?」
“… I’ll settle down while I’m doing this.”
「ここ数日間ずっと生死の際を歩いていた君がどうしてそこまで呑気なことを口にできるのか、私には本気で理解できぬ」
神々の御力の影響で魔力が通常状態になった時点で死んでいた。魔力を減らさなければならないが、回復薬を使うこともできないわたしは、体力と魔力のどちらが先に尽きるかという危険が常に付きまとっていた。それに加えて、枯渇と同時にわたしの魔力を染めてできるだけ迅速に魔力を回復させなければ今度は魔力枯渇で死ぬ可能性が高かった。この数日間はいつどこで死んでもおかしくない。
“I am totally uncomfortable”
「それは知っています。眠るのも、魔力が回復するのも怖かったですから。でも、フェルディナンド様が何とかしてくれると思っていたので、わたくしはそれほど悲観的でもなかったのですけれど……」
魔力さえ枯渇させたら何とかなるだろうと、わたしは比較的楽観的に考えていたが、後を任されたフェルディナンドは大変だったようだ。
Sense of a sign that seems to be torn off with a sigh of voice, I hurriedly clung with my hands on my back.
「君の魔力が枯渇するや否や同調薬を飲ませ、私の魔力を液状化させた薬を飲ませ、更に記憶を覗く魔術具を使って魔力を流し込んで意識に呼びかけたにもかかわらず、君はなかなか反応を示さなかった。おまけに、記憶はなかなか戻らず、やっと糸口がつかめてきたと思えば、全属性の祝福が降り注ぐと同時に突然同調が切れたのだぞ」
一体何があったのか、とフェルディナンドも意識を戻したけれど、先に同調を切ったわたしは意識が戻らないまま無反応だったらしい。全属性の祝福の記憶から、わたしの中にわずかに残る神々の御力に何か反応があったのではないかと絶望的な気分になっていたそうだ。
“I don’t feel comfortable because Ferdinand doesn’t have enough time yet. I’m sure you’ll be full.”
そんなフェルディナンド側の話を聞くと、「全属性の祈りと一緒に記憶が一気に繋がり始めて、気が付くと同時に抱きしめられたのでフェルディナンド様が壊れたのかと思いました」とはちょっと言いにくい。
「フェルディナンド様のおかげで記憶は戻りました。もう心配しなくても大丈夫ですよ」
“I don’t mean that”
トントンと背中を軽く叩きながらそう言っているのに、フェルディナンドの鼓動は少しも落ち着かない。わたしの髪で遊ぶように動いていた指が止まり、抱きしめる腕には更に力が籠る。心地良いから痛いくらいになってきた。何だか様子がおかしいことが心配になってわたしはフェルディナンドを見上げる。
「フェルディナンド様、どうかしましたか?
Ferdinand began to tamper with my hair with the other hand, putting his power on one arm around my back, in spite of his tired voice. It is not as obedient as ever even though there is not enough gyu.
「ローゼマイン、君は……」
掠れた声が途切れて、その後が聞こえない。わたしが「何ですか?」を聞き返すと、しばらく躊躇いの色を滲ませていたフェルディナンドが腕を緩めて少し体を離した。
“Then what do you mean by Ferdinand?”
「君は平民に戻りたいか?」
「はい?」
“… that’s … you suddenly lost tune, and you didn’t wake up at all no matter how much you called”
フェルディナンドが突然何を言い出したのかわからなくて、わたしは目を瞬いて首を傾げる。
「今ならば神々の魔力が枯渇したために、君がはるか高みへ上がったように見せかけて平民に戻すことができるかもしれぬ」
“I was told so in a really disgusting voice.” Perhaps Ferdinand wasn’t worried that this time he was going up the staircase leading to a much higher level.
ドキリとした。同調して、平民時代の記憶が色濃く蘇っている今のわたしにはものすごく魅力的な提案で飛びつきたくなった。けれど、わたしが平民に戻ることが不可能なこともわたしはよく知っている。
「……あの、フェルディナンド様。もしかして、それって余命宣告ですか? 死ぬまであとわずかな時間しかないので、その間だけでも家族とって感じの……」
“… I was so dangerous?”
「そうではない。同調したことで理解したが、君にとって最重要な存在はルッツであろう? 君を平民に戻すことができれば、大事に思う者と添い遂げることができるのではないかと思ったのだ」
……フェルディナンド様、本気?
“I don’t really understand why you who have been walking through life and death for the past few days can talk about ridiculous things”
喉がひりひりとしてきて、鼓動が速くなる。わたしの呼吸まで浅くなってきた。
「平民に戻すって具体的にどうするおつもりですか? わたくし、マインとしてはすでに死んだことになっているのですよ!? アレキサンドリアの礎や図書館都市計画だって……」
dying when the magical power was in normal condition due to the power of the gods. I had to reduce my magical power, but I couldn’t use the recovery pills, and I always had the danger of being exhausted first. In addition to that, if my magical power was not restored as soon as it was depleted and my magical power was not restored as quickly as possible, I was more likely to die from exhaustion of magical power. It’s no wonder where and when you die for these days.
「君が領主会議で一度アウブ・アレキサンドリアとなり、私が正式な婚約者となる。対外的に私がアウブ・アレキサンドリアになれるように形式を整え、その上で、ここしばらくの無理がたたって君が亡くなったことにすれば比較的すんなりと平民に戻せるのではないかと思われる。礎も図書館都市計画も私が実行すればよかろう」
グーテンベルク達の移動に合わせてアレキサンドリアの平民として戻れば、基本的には事情を知っている者達だ。口を噤ませるのもそれほど難しくはなく、協力的にしてくれるだろう、とフェルディナンドは言った。
“I know. I was afraid of sleeping and my magical power recovering, but I thought Ferdinand would do something, but I wasn’t so pessimistic … … ”
「エーレンフェストでは不可能でも、私がアウブ・アレキサンドリアとなれば君達家族を守ることが可能になるかもしれぬ」
家族の元に戻れるかもしれないという期待と共に脳裏に浮かぶのは、わたしの家族を守るためにたった一人でアウブとして戦い続けるフェルディナンドの姿だ。誰にも弱味を見せずに全部の責任を自分だけで抱え込むこの人がどうなるのか、すぐに見当がつく。
I was relatively optimistic that it would manage to deplete even the magical power, but it seems that Ferdinand, who was left behind, was tough.
胸が痛い。わたしは自分の胸元を押さえる。何に対して胸が痛いのかわからない。
「フェルディナンド様はわたくしに対して罪悪感とか責任感を背負い込む必要はないのですよ? 十分にお返ししていただいていますから」
“As soon as your magical power is depleted, you have to take a sympathetic medicine, drink a medicine that liquefies my magical power, and then use magical tools to peek into memory and call for consciousness. Regardless, you didn’t respond very well, and if you didn’t get back to memory, and finally thought that you were able to grasp the clues, the blessings of all the attributes fell down and you suddenly fell in sync. “
「……君の幸せは、あの家族と共にあるではないか。先程同調して思いついただけなので、詳細については色々と考えなければならぬが、一考の価値はあろう」
全く実現できないことをフェルディナンドが口にするはずがない。躊躇いを見せていたことから考えても、難しいが全く実現不可能ではないということだろう。
Ferdinand also regained consciousness of what happened, but I seemed to be unresponsive without regaining consciousness. From the memory of the blessings of all the attributes, he felt desperate that there was some reaction to the power of the little gods that remained in me.
頭の中で「フェルディナンド様が戻せるって言うんだから戻ればいいじゃない!」と家族の元に戻りたいわたしが叫び、「フェルディナンド様に全部背負わせるつもり!? そんな無責任なことしたくないよ!」と今まで貴族として生きてきたわたしが心の中でぶつかり合う。
「フェルディナンド様のおっしゃる通りですよ。わたくしは家族と少しでも一緒にいたかったし、今でも一緒にいられればいいと思っています。……でも、同じくらい、フェルディナンド様にも幸せになってほしいのです。わたくしを平民に戻すために、フェルディナンド様を犠牲にするつもりはありませんから」
Listening to such a story from Ferdinand, it is hard to say, “I thought that Ferdinand was broken because I started to embrace the memory all together with prayers of all attributes, and when I realized, I was embraced.”
わたしがキッとフェルディナンドを睨むと、フェルディナンドが表情を消して緩く首を横に振った。
「記憶が全て繋がったのならば、君の魔石恐怖症も戻っているかもしれぬ。魔石を扱うことができなければ貴族として生きることさえ難しい。アウブならば尚更だ。おそらく魔力がほぼ同じの私がアウブとしての調合を行うことになる。君にできるのはお飾りのアウブだ。君がいてもいなくても変わらぬ」
“Thanks to Ferdinand, my memory is back. I don’t need to worry anymore.”
フェルディナンドの言葉は大半が正しいけれど、一部は正しくない。女神の化身がアウブとなり清めることになったからこそ、アーレンスバッハは反逆の領地から新しい領地として生まれ変わることが許された。わたしがアウブでなければ、アレキサンドリアが他領の貴族達からどのように思われるか、どう扱われるのか。フェルディナンドにそれがわからないはずがない。
「どんなに役立たずなお飾りアウブでも、女神の化身の肩書は必要でしょう? わたくしを平民に戻すためにどこまでの負担を背負い込むつもりなのですか? わたくしがそれに気付かないほど愚かで無責任だとお考えなのですか?」
Favoring the heartbeat of Ferdinand even though he said that while tapping his back and tapping on his back. The fingers that were moving to play with my hair stopped, and the arms that hold me gave me more power. It has become painful because it is comfortable. I looked up at Ferdinand to worry about something strange.
「……愚かで無責任だとは思わぬが、君は家族といるべきだ。今しかないのだぞ?」
だからといって、フェルディナンドを犠牲するつもりはないのだ。フェルディナンドがツェントやアウブの地位や権力が欲しくて堪らない野心家で、アレキサンドリアを安定させるために第一夫人どころか、第三夫人まで得ることに何の躊躇いもなく、果ては愛人まで囲い込みたいような男だったら、わたしだって何の心配もなく家族の元に帰っただろう。
“Ferdinand, what about you?
「フェルディナンド様が心配すぎて戻れるわけがないでしょう! 他人に頼るのが下手で、全部自分で仕事を抱え込んで薬漬けの毎日なんて、あっという間に過労死確実ですよ」
「だが、今ここで決意して平民に戻らねば、君がルッツと添い遂げる芽はなくなり、私と結婚することになるぞ」
“Rosemine, you are …”
顔をしかめてそう言うフェルディナンドに、わたしはそれまでの勢いを削がれてしまった。家族の元に帰りたいという話が何故ルッツと添い遂げるという話になっているのだろうか。
……あれ? 何かずれてない?
Talking voice is interrupted and I can’t hear it. When I asked, “What?”, Ferdinand, who had been fainting for a while, loosened his arm and released his body a little.
「あの、フェルディナンド様。一体いつの間に結婚話になったのですか? わたくしが平民に戻ったところでルッツがと結婚できるわけがありませんよ。わたくし、貴族の間では魔力も地位もあるのでそれなりの嫁候補になるかもしれませんけれど、平民から見れば不健康で子供が望めない時点で嫁候補から完全に外れますから」
貴族と平民では妻に求めるものが全く違う。家族の元に帰りたいとは思うけれど、別にルッツと結婚したいと思ったことはない。ルッツはわたしをここに繋ぎとめてくれた大事な人だが、結婚相手としてはもっと他の女の子が相応しいと思う。わたしが相手じゃ可哀想だ。
“Do you want to return to the commoner?”
ちなみに、社交や刺繍が苦手なわたしは多分貴族としての嫁の基準も満たしていないと思う。政略結婚でもなければ、わたしに言い寄ってくるような変わり者はいない。
「それにしても、フェルディナンド様と結婚することになるというのは何ですか? 嫌ならば結婚しなければいいだけではありませんか」
“Yes?”
アウブの結婚はアウブ自身が相手を決めて、ツェントの承認を受けるのだ。フェルディナンドがそんなに嫌そうな顔でわたしと結婚をする必要はない。
「……そうだな。嫌ならば、結婚しなければ良い」
I don’t know what Ferdinand said suddenly, so I blink my eyes and tilt my head.
フェルディナンドが一度目を伏せてゆっくりと息を吐く。それから、指を三本立てた。
「ローゼマイン、今の君には三つの選択肢がある。一つめは平民に戻って自分の望む者と結婚する。二つめは今までの計画通りに事を進め、私と結婚する。三つめはエグランティーヌ様に命じて王命を解消させ、私との婚約を破棄し、アウブ・アレキサンドリアに相応しい他の男と婚約する。……君はどの選択肢を選ぶのだ?」
“Now the deities of the gods are depleted, and you may be able to return to the commoner as if you have gone up to a higher height”
……はい?
いきなり突きつけられた選択肢にわたしは目を丸くした。
Drilled. At the same time, I want to jump on a proposal that is extremely attractive to me now that the memories of the commoner era are reviving. But I know well that I can’t return to the commoner.
「フェルディナンド様、大変申し訳ないのですが、意味がよくわかりません。フェルディナンド様の言い方ではまるでわたくしとフェルディナンド様がすでに婚約しているようではありませんか。一体いつの間にわたくしは婚約していたのでしょう?」
「君がアーレンスバッハの礎を得た時点だが?」
“… Well, Ferdinand-sama, is it a declaration of life expectancy? Because there is only a little time left until death, it feels like a family …”
「へ?」
ポカンとするわたしにフェルディナンドはトラオクヴァールに下された王命の内容について説明する。わたしがアーレンスバッハの礎を得た時点で、年若く執務になれていない独身の女性アウブになったわたしは王命の婚約者としてフェルディナンドを婿にしなければならないらしい。
“That’s not true. I understood by being in sync, but what is most important to you is Rutz? If you can return you to the commoner, you may be able to follow someone you care about. I thought. ”
「そんなこと、誰も一言も……」
「戦いの最中にわざわざ言うようなことでもないし、一連の戦いが終わった時には女神の御力で君の感情を不用意に揺らさないようにした方が良い状態だったではないか」
…… Ferdinand-sama, are you serious?
「あ……。だから、側近達の態度も変わったのですね」
近付いたら文句を言われていたのに、側近達が急に何も言わなくなったことが不思議だったのだが、その謎が解けた。ポンと手を打つわたしを見ながら、フェルディナンドがそっと溜息を吐いた。
throat tingling and beats faster. My breathing has become shallower.
「エーレンフェストで君が政略結婚の相手として私を理想的だと言ったから、側近達がそのように動き始めたのだ。君の迂闊な言動が全ての原因ではある」
「えぇ!?」
“What are you going to do to return to the common people? I’m already dead as Mine !? Alexandria’s foundation and library city plan …”
そんなことになっていたとは知らなかった。
「わたくしが迂闊なせいで大変なことになるところでしたね。フェルディナンド様は責任感が強いですけれど、そこまでわたくしの面倒を見なくていいのですよ。ですから、王命の解消を……」
“You become Aub Alexandria once at the lord meeting, and I become a full fiancé. I have been externally organized so that I can become Aub Alexandria, and for some time now I think that if you died, it would be relatively easy to get back to the common people. I should carry out the foundation and library city planning. ”
「ローゼマイン、勘違いするな。私が望んで計画したことだ」
フェルディナンドが何を言い出したのかわからなくて、わたしはフェルディナンドを見つめる。何の計画があったのだろうか。
If you return as a Alexandrian commoner along with Gutenberg’s movement, you are basically those who know the situation. Ferdinand said it wouldn’t be too difficult to provoke it, and it would be helpful.
「貴族と平民として離れても細い繋がりを大事にする君と、君が伸ばした手を取ろうとしている家族とのやり取りを私はずっと見てきた。そんな君が私を家族同然だと言ったのだ。そして、言葉通り、アーレンスバッハへ離れても、繋がりを途切れさせることなく手を伸ばしてくれていた。私の家族観を作ったのは君だ。同調して嫌でも知ったであろう? 私がどれほど君の家族のような繋がりを渇望していたか」
わたしはコクリと頷いた。フェルディナンドが見せてくれた記憶は、家族への憧れと羨望。それから、わたし達家族を引き離すことになった後悔と苦渋でいっぱいだった。
“If it is impossible with Ehrenfest, I may be able to protect your family if I become Aubu Alexandria”
「エーレンフェストでいたままならば感じなかったかもしれぬ。君と君の家族の細い繋がりを守っていければ、それで満足できたであろう。だが、エーレンフェストを離れると、君との繋がりは周囲の声で断たれていく。私は君との繋がりを失いたくなかった。……だから、君を得るためには王命の婚約を利用するのが最も効率的で実現性が高かった」
するりとフェルディナンドの手がわたしの頬を撫でる。ぞわりと背筋が震えた。
What comes to mind with the expectation that it may return to the family is the appearance of Ferdinand who continues to fight as an aub alone to protect my family. You can quickly figure out what will happen to this person who takes all responsibility on his own without showing weakness to anyone.
「王命を下したトラオクヴァール様をツェントの地位から落としたのだから、すでに王命を下した当人にも私の計画は邪魔できぬ。新ツェントにも君からの命令がない限りは余計なことをするな、と脅してある」
「脅すって……フェルディナンド様」
My chest hurts. I hold my chest. I don’t know what my chest hurts.
わたしの言葉を封じるように、頬を撫でていたフェルディナンドの指先がわたしの唇を押さえた。大して力は入っていない。ほんの少し触れているだけだ。それでも、反論は完全に防がれたし、何だか息をするのも躊躇ってしまう。
「女神の化身となった君の伴侶として周囲に異論を唱えさせないように、私は全力を尽くした。君の本物の家族という立場を他の男に渡したくなかったからだ」
“Does Ferdinand do not have to be guilty or responsible for me? Because he has returned enough”
ゴクリと喉が鳴った。フェルディナンドの目にある熱を感じて怖くなってきた。そんなふうに熱を向けられても、わたしは同じ物を返せない。落ち着かなくて今すぐにここから逃げ出したくなってくる。けれど、わたしの背中にある手がそれを許してくれない。
「私の計画を崩すことができるのは、新ツェントの名を受けている君だけだ、ローゼマイン。平民に戻ることで君が家族と幸せな時間を過ごす姿を見せてくれるのか。このまま私との婚約を受け入れて、私を君の家族にしてくれるのか。それとも、新ツェントに命じて王命を排するのか。……君が選べ」
“… I wonder if your happiness is with that family. I just thought in sync with you earlier, so I have to think about the details, but it’s worth considering.” [19459002 ]
じっとわたしの反応を伺っているフェルディナンドの薄い金色の目から目が離せなくて息が詰まる。そんなふうに言われて選択を迫られても困るのだ。この期に及んで、わたしは恋愛感情というものが理解できない。フェルディナンドがわたしを求めているのはわかる。でも、同じだけの感情を返せない。
「……どうする、ローゼマイン?」
Ferdinand can’t say that it can’t be done at all. Considering the ugliness, it is difficult but not impossible at all.
しばらくの沈黙の後、答えを促したフェルディナンドが一度目を伏せた。
そっと息を吐いて視線を上げる。次に視線が合った時、薄い金色の目にあるのは諦めだった。背中にあった手が下ろされ、唇に触れていた手が離れていく。自分の希望が叶わぬことには慣れている。何よりも雄弁にそれを語る手の動きと、全てを諦めたような目に思わず首を横に振った。
In my head, I want to go back to my family saying “I can return because Ferdinand-sama can be back!” I shouted, “I’m going to put Ferdinand-sama all on my back !?” “I don’t want to!”
……ダメ。
恋愛感情は理解できないけれど、このまま離れることだけは許容できなかった。滅多に自分の望みを口にすることがないフェルディナンドが諦めるのを見たくなくて、わたしはフェルディナンドに手を伸ばす。自分から抱きついた。
“That’s what Ferdinand said. I wanted to stay with my family even a little, and I’d like to be able to stay with you now …. But I’m just as happy with Ferdinand. I do n’t want to sacrifice Ferdinand to bring me back to the common people. ”
「ローゼマイン、何を……」
「この期に及んで何ですが、わたくし、男女間の恋愛感情なんてわかりません!」
When I kneaded Ferdinand, Ferdinand disappeared and shook his head loosely.
「……男に抱きつきながら言うことではないと思うが、知っている」
フェルディナンドの声に呆れが交じり、少し体の力が抜けた。
“If all memories are connected, your magic stone phobia may be back. If you can’t handle magic stones, it’s even harder to live as a noble. I’ll be formulating as an aub that has almost the same magical power.You can do a decorative aub. It doesn’t change whether you are there or not. “
「私の望みは君の家族になることで、今更君に男女間の機微など期待しておらぬ。家族同然だったこれまでと同じであればそれで良い」
「……今までと同じで本当に良いのですか?」
Ferdinand’s words are mostly correct, but some are incorrect. Alensbach was allowed to be reborn from a rebellious territory as a new territory because the incarnation of the goddess was abu and cleansed. If I am not an aub, how will Alexandria feel from other lords? Ferdinand cannot be sure of that.
「構わぬ」
自分が手に入れた家族同然の立場さえ失い、他の男が本物の家族としての情を得る。それが不快で堪らないだけだとフェルディナンドは呟く。フェルディナンドの手がわたしの髪に挿された虹色魔石の髪飾りに触れた。別に恋愛感情を求めているわけではないと言われて、わたしの体からも力が抜けていく。
“No matter how useless the ornamental aub, would you need a title of the incarnation of the goddess?” How much do you intend to carry the burden to bring me back to the common people? I think that I’m so stupid and irresponsible that I don’t notice it
「わ、わたくし、魔石恐怖症が戻る可能性が高いので、できる限り努力するつもりですけれど、アウブとしても伴侶としてもお荷物になりますよ。それでもいいのですか?」
「君が平民に戻ることを選択すれば、お飾りのアウブさえいなくなるではないか。君こそ、この機会を逃せば平民に戻ることは叶わぬぞ」
“… I don’t think it’s stupid and irresponsible, but you should be with your family. You have only now?”
「家族の元には帰りたいですけれど、わたくしに平民の生活ができるとは思えないのですよね。水汲み一つできませんでしたから、相当お荷物になりますよ。……フェルディナンド様が家族として振る舞える場を時々準備してくださるのであれば、それでいいのです」
フェルディナンドの腕が背中に再び回された。そのままきつく抱きしめられる。
That’s why I’m not going to sacrifice Ferdinand. Ferdinand is an unbearable ambitious man who wants the status and power of Zent and Aub, a man who does not hesitate to get to the third wife, not the first wife, in order to stabilize Alexandria, and wants to surround the mistress in the end Then I would have returned to my family without any worries.
「……私を選んでいいのか、ローゼマイン?」
「その言葉、そっくりそのままお返しします。フェルディナンド様こそ後悔しないでくださいね」
“Since Ferdinand is too worried, I can’t go back! I’m not good at relying on others, and every day I’ve taken my own work and pickled me, I’m sure I’ll be overworked in no time.” ]
“But if you decide not to return to the commoner right now, you won’t have any buds to follow Lutz and you will marry me.”
I fell off the momentum of Ferdinand who said that he was grimace. Why is the story of wanting to return to the family follow with Lutz?
… That? Is there something wrong?
“Well, Ferdinand-sama, when did it come to the marriage story?” When I returned to the commoner, there was no way that Lutz could marry me. It may be a candidate for a bride, but from the point of view of the commoner, it will be completely out of the bride’s candidate when it is unhealthy and the child cannot hope for it. “
The requirements for wives are completely different between nobility and commoners. I want to go back to my family, but I never wanted to marry Lutz. Lutz is an important person who keeps me here, but I think other girls are more suitable for marriage. I feel sorry for the other party.
By the way, I am not good at socializing and embroidery. There is no stranger who comes to me if it is not political marriage.
“Anyway, what does it mean to marry Ferdinand? If you don’t like it, you just have to get married.”
Aube’s marriage is decided by Aub himself and approved by Zent. You don’t have to marry me with a face that Ferdinand dislikes.
“… Yes. If you don’t like it, you shouldn’t get married.”
Ferdinand turns his eyes down and exhales slowly. Then I raised three fingers.
“Rose Mine, you now have three options. The first is to return to the commoner and marry the one you want. The second is to proceed as planned and marry me. The third is to order Egrantine to cancel the king’s life, destroy my engagement, and get engaged with another man who is suitable for Albu Alexandria …. Which option would you choose? “
…… Yes?
I immediately rounded my eyes to the option that was suddenly pointed.
“I’m very sorry, Ferdinand, but I don’t know what it is. I don’t think Ferdinand’s speaking is like me and Ferdinand are already engaged.
“When you got the cornerstone of Ahrensbach?”
“Hey?”
To me, Pokan, Ferdinand explains the contents of the king’s life given to Traokvar. When I got the cornerstone of Ahrensbach, I became a young, unemployed, single woman aub, and I seem to have to rejoice Ferdinand as a royal fiancé.
“That’s all, everyone …”
“It wasn’t something I would have to say during the battle, and it would have been better to avoid shaking your emotions with the power of the goddess at the end of a series of battles.
“Oh … So, the attitude of the aides has changed”
When I approached, I was complaining, but it was strange that my aides suddenly stopped saying anything, but the mystery was solved. Ferdinand sighed gently as he watched me hitting his hand.
“Errenfest said you were ideal as a marriage partner, so the aides began to move that way. Your diverted behavior is all the cause.”
“Wow !?”
I didn’t know that it was supposed to happen.
“I was going to be in trouble because of the detour. Ferdinand has a strong sense of responsibility, but I don’t have to take care of me so much.
“Don’t get me wrong, Rosemine, what I wanted and planned”
I stare at Ferdinand without knowing what Ferdinand said. What was the plan?
“I’ve always seen you interacting with you as a nobleman and a commoner who cares for a thin connection and the family you’re trying to reach out to. And, literally, even when I left Aarensbach, I was able to reach out without breaking my connection. “How long have I longed for a connection like your family?”
I whispered. The memories that Ferdinand showed me were yearning and envy for the family. Then we were full of regrets and pains that led us to leave our family.
“If you stayed at Ehrenfest, you might not have felt. If you kept the thin connection between you and your family, you would have been satisfied with it. But when you left Ehrenfest, I didn’t want to lose the connection with you …. So, to get you, it is the most efficient and feasible to use the royal engagement
Serito Ferdinand’s hand strokes my cheek. The back and trembling trembled.
“Traokvar, who gave the king’s order, has been dropped from Zent’s position, so I can’t disturb my plan even for those who have already given the king’s order. Threatens not to do anything extra. “
“Terrible … Ferdinand-sama”
Ferdinand’s fingertips, who were stroking his cheeks, pressed my lips to seal my words. There is not much power. I just touched it a little. Still, the objection was completely prevented and somehow I was reluctant to breathe.
“I tried my best not to challenge the surroundings as your companion of the goddess, because I didn’t want to give your real family position to another man.” [19459002 ]
Gokuri and throat screamed. I felt scared of the heat in Ferdinand’s eyes. I can’t return the same thing even though I’m directed to heat like that. I feel uncomfortable and want to get away from here right away. But the hand on my back doesn’t forgive me.
“The only person who can break my plan is Rosemine, who receives the name of the new Zent. Will returning to the commoner show you spending happy time with your family?” Will you accept my engagement and make me your family, or will you order the New Zent to expel the king’s life? … you choose “
I can’t take my eyes off Ferdinand’s thin golden eyes asking me for my reaction. That’s why it’s a problem to be forced to make a choice. Over this period, I don’t understand love feelings. I understand that Ferdinand wants me. But I can’t return the same feelings.
“… What do you do, Rosemine?”
After a while of silence, Ferdinand, who prompted the answer, turned his eyes down.
Gently exhale and raise the line of sight. The next time I looked, it was a compliment to have a thin golden eye. The hand on the back is lowered and the hand touching the lips is released. I’m used to not realizing my hopes. Above all else, he shook his head unconsciously as if he had given up everything.
… No.
I can’t understand the feelings of love, but I couldn’t tolerate just leaving. I reach out to Ferdinand because I don’t want to see Ferdinand who rarely speaks of my wishes. I hugged myself.
“Rosemine, what …”
“What is this period, I don’t know the feelings of love between men and women!”
“… I don’t think I’m hugging a man, but I know”
Ferdinand’s voice was mixed, and my body was slightly weak.
“My hope is to become your family, and I do not expect you to be sensitive between men and women now. If it was the same as before, that’s fine.”
“… Is it really the same as before?”
“I don’t care”
Lost even the family-like position that I got, and another man gained the feeling of a real family. Ferdinand said it was just uncomfortable and unbearable. Ferdinand’s hand touched a rainbow-colored magic stone hair ornament inserted in my hair. It is said that I am not seeking love feelings separately, and my body loses power.
“Wow, I’m very likely to return magic stone phobia, so I’ll do my best as much as possible, but I’ll be able to carry my luggage as an aub or a companion. Is that okay?” ]
“If you choose to return to the commoner, you might even lose the ornamental aub. If you miss this opportunity, you will not be able to return to the commoner.”
“I want to go back to my family, but I don’t think I can live a commoner’s life. I couldn’t draw one piece of water, so it would be a lot of luggage … Ferdinand-sama If you sometimes prepare a place where you can act as a family, that’s fine. “
Ferdinand’s arm was turned to his back again. You can hold them tightly.
“… Can I choose me, Rosemine?”
“I’ll give you the exact same words. Don’t regret it, Ferdinand-sama”